シェールオイルの日本の埋蔵量は?
シェールオイルの日本の埋蔵量は100年分あることをご存知でしょうか?
シェールオイルとは、地下や海深くにある頁岩(けつがん)(シェール)と呼ばれる固い泥岩層の中に閉じこめられた原油のことです。
今、秋田県が熱い注目を浴びてます。
秋田県だけでも国内の年間石油消費量の約1割に当たる計1億バレルが地中に眠っているからなんですね。
世界的に見れば埋蔵量は少ないのですが、それでも資源の少ない日本にとっては宝物です。
今回は今注目されているシェールオイルについてわかりやすく解説していきたいと思います。
画像引用:世界ランキング統計局
シェールオイルについて理解するためには下記3点の知識が必要です。
- シェールオイルの問題
- シェールオイルの現状
- シェールオイルの未来
問題、現状、未来ですね。この3点が今回のシェールオイルに密接に関係してます。
では早速一つずつ見ていきましょう!
シェールオイルの問題
1.採掘の難しさ(技術面)
シェールオイルは固い岩盤に含まれています。
このシェールオイルを効率的に採取するということはとても難しい技術なんです。
2.海洋汚染のリスク(環境面)
海でのシェールオイル採掘開発が行われていますが、海洋汚染のリスクがあると考えられていることから、「悪魔の資源」と例えられてます。
日本の技術力を結集して海洋汚染「ゼロ」を目指して頂きたいですね。
3.採掘の採算性(コスト面)
実は日本は四方を海に囲まれていることから、シェールオイルの採掘には恵まれた好条件であります。
日本の近海は大きく日本海と太平洋に分かれますが、日本海側は海底の表面に結晶状態で露出している表層(表層型)にあり低コストであると言われています。
一方太平洋側は深海で砂と交じり合った砂層(砂層型)にありコスト高と言われています。
将来的には、日本の技術でコストに見合ったそれぞれの採掘方法が確立すると思います。
シェールオイルの現状
今年2014/4/1に秋田県で国内初のシェールオイル試掘に成功しました。
海底からの採取の類似タイプと言えば、メタンガスの海底採取に成功例があります。
日本は新しい資源開発に積極的に動いているんですね。
では最後にちょっと明るい未来を見てみましょう!
シェールオイルの未来
エネルギー自給率がわずか4%で資源に乏しい日本ですが、シェールオイルの採掘で資源を持つ国に生まれ変わる可能性があると言われています。
シェールオイルは、日本の海に豊富に眠っています。
海の中の埋蔵金みたいなものですね。
シェールオイルが注目されていることはもちろんですが、他にもメタンハイドレート(燃える氷)などもあります。
ちなみにメタンハイドレートとは、海底の深いところにあり、メタンと水が結晶化した氷状の物質です。
海底資源開発がさらに進めば、これらのエネルギー資源がいつでも簡単に取れるようになるでしょう。
さて、深海に眠る海底資源「シェールオイル」について解説してきました。
採掘技術が確立し、採掘コストが安くなれば商業生産が可能となります。
採掘量が増えれば「海底資源革命」と呼ばれるかもしれません。
また貿易赤字(2兆7900億円)の解消につながりますし、雇用の機会も増えるでしょう。
発電の低コスト化が実現すれば、原発も必要なくなるかもしれません。
電気代が安くなれば、工場の生産コストも安くなります。。
“資源国”というイメージは国内外の投資家にも影響を与えることから、株価を押し上げる材料にもなります。
日本の海に100年分が眠っていると言われている海洋資源。
さまざまな問題を解決して低コストな商業生産や環境に配慮した採掘技術を早急に確立してほしいと思います。
日本の新エネルギーの採掘技術が、明るい未来を作るということをおわかり頂けるのではないでしょうか。
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