過去最大の貿易赤字10兆円の理由 円安なのになぜ!?

日本貿易会は2013年度の貿易赤字が、10兆5320億円と過去最大に膨らむとの見通しを示した。赤字額が膨らんだ原因は、日本企業による海外への生産拠点を移す流れが変わらない一方、国内の設備投資抑制が続いたためだ。輸出業の収益を上げる要因となる円安は順調に推移しているが、肝心の輸出産業が脆弱になっていることで赤字計上の流れは今後も続くものと見られている。

 

更に深刻なのがエネルギー輸入だ。原発の再稼働の目途が立たないことで海外からの火力エネルギーの燃料である天然ガスの購入量が増えている。島国の日本は隣国とのパイプラインが構築されていないため、ガスの輸入にはコストが掛かる。加えて円安傾向にあるため購入負担がかさむのだ。

 

昨年まで続いていた70円台という史上空前の超円高により輸出業は瀕死のダメージを負っていた。今年になって円高が解消され、輸出業績が回復するものと思われたが当てが外れた形になった。企業としても国内での生産に限界を感じて飛び出していったのだろう。円高が解消されたと言っても、すぐに日本に戻る訳ではない。長らく円高対策がされないツケが回ってきたのだ。

 

しかし海外とのモノやサービスとの取引状況を示す経常収支の黒字額は3兆円を計上し、3年振りに前年同期を上回っている。所得収支も前年度より2桁以上のアップ率が見込まれている

 

他の収支は軒並み堅調に伸ばしていることから、景気は上向いているのは間違いない。貿易赤字解消については問題点が浮き彫りになっている以上、日本政府による迅速な改善策が望まれる。


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