カウンセリング技法の傾聴とは?

皆さんは「カウンセリング」という言葉にどんなイメージをお持ちですか?

女性であれば「カウンセリング化粧品」や美容やエステの施術を受ける前のカウンセリングを思い浮かべるかもしれません。

また最近では「OOOカウンセラー」というタイトルもよく聞きます。「アドバイザー」と同じような意味でとらえられているようにも見受けられます。

しかし実は、カウンセリングでとても大切なのは、アドバイスを与える技術ではなく、聴く技法なのです。

今回は数あるカウンセリングの技法の中から、特にカウンセリングに欠かせない、「傾聴技法」について考えてみたいと思います。

カウンセリング
引用元:psychotherapyworks merseyside

 

クライアントはエキスパート

カウンセリングとアドバイスの決定的な違いは、クライアントとの立ち位置ではないでしょうか。

アドバイザーはクライアントの知らないことを知っているのでアドバイスを与えられます。そういう意味では、アドバイザーはクライアントよりも優位な立ち位置であるとも考えられます。

一方カウンセラーはクライアントと対等な立ち位置で向き合い、寄り添うことを目指します。もちろん、クライアントは多くの場合、助けや答えを求めてカウンセラーに会いに来ます。そこで、まずカウンセラーがクライアントに伝えたいのは、クライアント自身が自らの人生のエキスパートである、ということです。

例えば、40歳の方がカウンセリングに来られたとします。その方は40年間生きてこられ、自分と周りの大切な人々や環境と折り合いをつけながら暮らしてこられたのです。今日初めて会ったクライアントのすべてを、カウンセラーが理解することは不可能です。そこで、カウンセラーの大事な仕事はクライアントの生き方について学ばせていただく、ということです。

 

カウンセラーもエキスパート

上記のような説明をさせていただくと、クライアントとしては納得がいかないかもしれません。

自分の悩みや問題についてのアドバイスや解決法を求めてカウンセラーに会いに来たのです。しかも安くはないカウンセリング料を払う決心をし、また「カウンセリングを必要とするのは弱い者」というような社会的な通念がまだ根強い中、敷居の高いカウンセリングルームにやってくる決心をし、しかも安くはないカウンセリング料を払う決心をしてきたのですから、それなりの収穫を持ち帰りたい、と思うのは当然です。

カウンセラーはクライアントの人生についての正解を知りません。クライアントが自分なりの答えや解決法を見つけるプロセスのお手伝いをすることがカウンセラーのできる最大の貢献といえるでしょう

つまり、クライアントが自分の人生と直面している問題についてのエキスパートだとしたら、カウンセラーは問題解決の糸口を見つけるプロセスのエキスパートということができます。そして、そのプロセスを効果的に行うためには聴く技術が必要不可欠なのです。

 

傾聴技法

カウンセリングの理論や技法は様々ありますが、傾聴技法はさまざまなカウンセリング法に共通して必要とされる技術です。

ここでは問題解決アプローチというカウンセリング法を例にとって、その中の聴く技術について考えてみましょう。

問題解決アプローチではまず、クライアントの抱える問題を明らかにすることから始めます。つまり、クライアントにとって何が今一番気がかりなのか、カウンセリングに来ようと決意したきっかけは何か、ということです。

クライアントの中には問題がはっきりわかってこられる方もいますが、自分が現状に不満で不幸であると感じているが何が原因だかわからない、という方もいます。クライアントと向き合い、じっくりと話を聞いて現状の問題を明らかにしていきます。問題を決めつけるのではなく、クライアントに確認しながらの作業です

問題が明らかになったら、これまでに試してみた解決法について、またその方の望んでいる結果について、じっくり聞いて理解を深めていきます。ここでもカウンセラー自身の経験や価値観、人生観などにとらわれず、クライアントの価値観や考え方を尊重します。そのためにも聴く技術は、欠かせません。

そして最後に、ではその望ましい結果に向けてどう対処していくのかを考えていくのですが、ここでもカウンセラーはアドバイスをするのではなく、その方の心に聞くことによってクライアントの内から解決法を見つけ出していくお手伝いをしていきます。

 

このように、聴く技術はカウンセリングの核ともいえる大切なものなのですが、私たちの日々の生活の中での対人関係においてもとても有効な技法といえます。自らの先入観にとらわれず、相手に学び理解しようとする姿勢がよい聞き手となる鍵ではないでしょうか。


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