姫路港沖タンカー爆発事故の原因は?

姫路港沖タンカー爆発の事故が起きました。

韓国船沈没の事故があっただけに、この手の出来事は現在とてもシビアに受け取られます。

なぜこのようなことが起こってしまったのでしょうか。

専門家の原因分析も踏まえ、考えてみたいと思います。

姫路沖タンカー

 

姫路港沖で突如起こった爆発事故

5月 29日に突如として起こった爆発事故。

姫路港沖で船が大炎上しました。

現在の状況は以下のように報道されています。

姫路海上保安部によると、船長の安藤政一さん(64)(宮城県石巻市)が行方不明になっている。残る乗組員7人は同保安部の巡視艇や漁船などに救助された。うち4人がやけどを負うなどしており、姫路港から病院に搬送された。4人とも重傷という。

タンカー船とは、通常石油やガスなどを運ぶために用いられます。

当然運搬対象物は引火性のあるものであるため、船員は十分な注意をはらう必要があります。

なぜ今回のような事故が起こってしまったのでしょうか。

 

専門家による事故原因分析

東洋海洋大学の渡邉豊教授は、船上でのメンテナンスが事故の原因ではないかと語っています。

鉄のさび落としやペンキ落としなどでも使われるグラインダーを用いて船上の鉄板をガリガリと削ったことで火花が散り引火したのではないかということです。

これらのメンテナンス作業は通常であれば港に帰ってから、タンクの中の空気を十分に抜いてから行うようですが、今回は航海中に同作業を行っていたようです。

当然タンカーの乗組員には教育がなされているはずですが、なぜ今回洋上でこのようなメンテナンス作業を行ったのかはまだはっきりしていません。

一つの要因としては、船が港に帰ってから停泊中にメンテナンス作業を行うよりも、航海中に作業を終えてしまったほうが企業的にもコストがかからず、効率が良いという思いもあったのではないかとも考えられています。

現在海上保安庁がさらに原因を分析中とのことですが、専門家によると今回の事故は人為的なミスである可能性が極めて高いとのことです。

 

日本にも潜む船舶企業の怠慢な安全管理意識の可能性

韓国船沈没を受けて、日本のメディアは一斉に韓国企業の安全管理意識の低さを報じました。

まるで、

「日本ではこんなことにはならない」

「日本の安全意識はすこぶる高い」

と言わんばかりに。

しかし今回の事故を受けて、日本企業の安全管理意識の低さが叫ばれそうです。

実際の原因はまだ調査中ではありますが、経済効率を追求しようとする企業の意図が見え隠れします。

よく、「何か悪い出来事が起こる時には一度ではなく、立て続けに起こる」と言われることがあります。

それは、その出来事はたまたま起こったのではなく、世の中の状況に大きく起因しているため、氷山の一角が表面化したに過ぎないという考え方に基づいています。

韓国と日本は別々の国です。

しかし今日のグローバル経済社会においては、それらの『世の中の状況』を完全に切り離すことはできないと言えるでしょう。

韓国に安全意識よりも経済効率を追求しようとする船舶企業があるのであれば、日本にも同じ考え方を持つ企業があってもおかしくないと言えます。

韓国船沈没の事故は決して『対岸の火事』ではありません。

日本には「人の振り見て我が振り直せ」ということわざがあります。

中国には「他山之石」という四字熟語もあります。

韓国船沈没事故をきっかけに、そして今回の姫路港沖タンカー爆発事故をきっかけに、日本の安全管理意識を今一度見直す必要があるのかもしれません。


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