60年前の赤ちゃん取り違え事件、関係者たちの今後は

昭和28年に東京の賛育会病院で起った赤ちゃんの取り違え事件。本来ならば裕福な家庭で育っていたはずのAさん(60歳)の人生は大きく変わってしまった。民事裁判により3800万円の損害賠償が認められたものの、失った時間は余りにも大きく、人生を狂わされた意味においてはあまりに安い金額と言える。

 

取り違えが発覚した経緯は、取り違えられたもう一方の当事者であるBさんと三人の弟との遺産相続によるトラブルが発端と言われている。Bさんの親に対する不遜な態度を見て兄弟たちが血縁関係を怪しんでいたことから、DNA鑑定を依頼した事で血縁関係がないことが分かり、Bさんの出生した病院に問い合わせをした事で取り違いが発覚したそうだ。

 

そもそもBさんの兄弟がここまでして真実を突き止めようとした背景を見ると、兄弟間の軋轢があったと感じられる。余程の事がない限り、兄弟の出生を調査する事などあり得ない。

 

取り違えられたAさんは中学を卒業して就職し、生活も厳しいまま現在は兄の介護のため仕事をする事が出来ず生活保護を受けている。しかし取り違えの事実が発覚した事で、戸籍がBさんの家系に取り入れられる事になった。Bさん兄弟とも交流を持ち、お酒を酌み交わす仲らしい。しかしAさんとBさんとの繋がりは話を聞くとなさそうだ。お互い全く違う運命を歩むことになってしまった被害者なのだが、境遇の優劣から気まずい関係である事には違いない。

 

既に亡くなっている親からの相続財産分与が見直しになるようで、本来遺産を受け取る立場のAさんだが、前途に記述しているようにBさんと兄弟とで遺産相続で揉めているだけにすんなり決着というわけにはいかないだろう。取り違えが原因なのは勿論だが、極端な家庭環境の違いによって生じた悲劇と言える。


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