カウントベイシー楽団 おすすめ名曲は?

カウント・ベイシーはジャズ史上の巨人の一人です。

ピアニスト・バンドリーダーとして1930年代から名演を残し、ブルースを基本に置いたそのビックバンド・サウンドは多くのフォロワーを生みました。

ジャズの世界だけではなく、ジャンプ・ブルースやR&Bといった1940年代から1950年代に隆盛を誇った米国人大衆音楽もこのビックバンドサウンドが無ければ生まれなかったかもしれません。

オールアメリカンリズムといわれた強烈にスィングするリズムセクション(ドラムス:ジョー・ジョーンズ ベース:ウォルター・ペイジ ギター:フレディー・グリーン)を核とした全盛期のバンドには、テナーサックスのレスター・ヤング、トランペットのバック・クレイトンなどジャズ・ファンにとっては憧れの、キラ星のようなスターが在籍し、華麗なソロを聴かせました。

今回はカウント・ベイシー楽団が全盛期の1937年から1939年にデッカ・レーベルに残した名演の中からオススメの曲をピックアップしてみました。

 

One O’Clock Jump

ワン・オクロック・ジャンプはバンドのテーマ曲にもなった名曲です。

最初はちょっと拙いようにも聴こえるもののよくスィングするベイシー自身のソロから始まります。

そしてハーシャル・エヴァンスレスター・ヤングのサックスソロ、バック・クレイトンのトランペットソロと続きますが、やはりレスター・ヤングは歌心にあふれた素晴らしいソロを取っています。

そして後半は怒涛のホーンリフ攻勢。素晴らしいリズムの躍動感にいやがおうにも盛り上がってしまいます。

 

Doggin’ Around

この曲はイントロからイケイケです。

ベイシーの早いパッセージのイントロからあとは強烈なホーンリフがスタート。

各人が珠玉のようなソロを取り続け、合間にホーンリフで盛り上げるという構成です。

ワン・オクロック・ジャンプよりテンポも速く、ノリノリの演奏が繰り広げられます。

Boogie Woogi (I May Be Wrong)

カウントベイシー楽団のもうひとつの魅力がジミー・ラッシングの歌入りブルースです。

ピアノのイントロの後かっこいいホーンリフになだれ込み、ジミー・ラッシングの歌がスタートします。

すごい迫力で、つばが飛んできそうです。

歌の後半にはいる「Yes,Yes」というバックコーラスとの掛け合いもポップな楽しい感じが素晴らしいです。

ジミー・ラッシングも様々なブルース歌手に影響を与えましたが、まさにブルース・シャウターの源流の一人という感じです。

ベイシーのピアノもこうしたブギ・ウギ/ブルースを弾いているときに、その最高の瞬間を味わえるように思います。

 

Texas Shuffle

イントロのベイシーのピアノソロが素晴らしいです。音数は多くないのですが、とてもスィングしています。この弾きすぎずにスィングさせるのがベイシーのピアノの特徴です。まさに「最小の音符で最大の効果を挙げる」演奏の最たるものでしょう。

Jumpin’ At The Woodside

これもホーンリフの塊のような曲です。例によってベイシーのピアノによる簡単なイントロからあとはかっこいいリフが続きます。

このひたすらのぼりつづけていくような高揚感はどのように表現したらよいのでしょう?まるで頂上が見えない感じです。

各人のソロも素晴らしい演奏です。当時はSP向けの録音だったのでこの曲も3分ちょっとの長さですが、ライヴなどではきっともっと長尺の演奏だったに違いありません。

こんな演奏を長時間続けられたら興奮のあまり頭がクラクラしてしまうでしょう。

 

今回はカウント・ベイシー楽団の全盛期といわれる初期の録音からのチョイスでしたが、もちろん1950年代、60年代にも良い演奏はたくさんあります。

たまにはこんなビッグバンド・スィングジャズで盛り上がってみるのも良いかもしれませんね。

カウントベイシーオーケストラはベイシー亡き後も活動を続けています。

バンドマスターが指揮者的な役割を果たすというスタイルに変わっていますが、演奏する曲の素晴らしさはもちろん、演奏のクウォリティも進化し続けています。

 

最後にカウントベイシー楽団のライブの中から、東京で行われた映像を観ながらお別れしましょう。

ジャズビッグバンドと言えば激しい曲を想像されるかもしれませんが、カウントベイシー楽団に関してはこのようなムードのあるミドルテンポの曲にその特徴が表れます。

ポイントはギター職人としてベイシーと共にカウントベイシーオーケストラを支えてきたフレディー・グリーンの絶妙のタイミングで刻み続ける4ビートです。

その他にもサックスセクションのハーモニーや美しいトランペットソロ、クライマックスのどこまでも歌い上げる管楽器の迫力、それを助けるドラムのビート感。

今宵はジャズビッグバンドに心を委ねてみてはいかがでしょうか?


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