椎名林檎のサッカー新曲「NIPPON」の期待度は?

いよいよ2014年のワールドカップが6月13日から始まります。日本代表メンバーも発表されました。日本は6月15日のコートジボアール戦が初戦となり、その活躍に期待が大いに高まるところです。

そんな中、NHKのサッカー放送のテーマソングとして椎名林檎「NIPPON」が6月11日にリリースされます。これはNHKからの依頼で作成されたもので、「いろはにほへと/孤独のあかつき」(2013年5月27日リリース)以来の、椎名林檎単独名義としては13枚目のシングルです。作詞作曲とも椎名林檎自身が行っています。

今回はその期待度と曲の魅力に迫ってみたいと思います。

魅力的なリズムとメロディー

いきなりイントロから始まるドラムのリズムが高揚を誘います。このリズムを言葉で表現するのは難しいのですが、サッカーの応援で使われている○×○×○○○×で、音色も普通のスネアドラムとは違った、テナードラムに近い音に加工されています。ここに最初からサビのメロディーがかぶさるのですが、このあたりが実にカッコよくできています。歌詞も「フレーフレー」とか「チアーズチアーズ」といった言葉を最初に持ってくることで、聴いている人はいきなり応援モードに突入です。またサッカーの応援でよく使われるチアーホーンも使われ、臨場感はさらに上がります。このリズムは曲中に何度かアクセントとして使用されそのたびごとにヴォルテージがあがっていく感じになります。

その後、Aメロ、Bメロといかにも椎名林檎らしいちょっとひねりながらもポップで特徴のあるメロディーが、ハードなギターサウンドの中で展開されていくのですが、特筆するべきはベースラインでしょう。かなり細かく動くことによって、強い躍動感を生み出しています。ドラムスも細かい符割で、そのあたりがこの曲を凡百のロックとは違う優れた応援歌にしているサウンドの秘訣でしょう。そして盛り上がりが最高潮を迎えたところで、ストンと唐突な終わり方をすることで、逆に深い余韻が残ります。

 

優れた歌詞

歌詞は基本的には前向きな応援ソングなのですが、ところどころに椎名林檎らしい毒気が垣間見えます。「ハレとケの往来に蓄えてきた財産をさあ使うとき」という部分など、ワールドカップというひのき舞台をハレに例える一方、(恐らく)日常の厳しいトレーニングをケ(穢れ)に置き換えるところなど、独特の表現です

さらに勝負事の世界には負けることもあるわけで、そんな恐怖心を「また不意に接近している淡い死の匂いで」と死に例えながら、「この瞬間がなおいっそう鮮明に映えている」 と、だからこそそれに耐えて戦う美しさを見事に表現しています。

「あの世に持って行くさ 至上の人生 至上の絶景」と人生最大の瞬間を「あの世」という死のイメージと直結させるなどいかにもといった感じです。

しかし全体的にみると、そういった毒が効いている分だけ「この混じり気のない我らが炎 何よりもただ青く燃え盛るのさ」といった純粋さがさらに強調されているように思います。

 

ワールドカップの記憶に残る一曲に

「NIPPON」は恐らく今回のワールドカップの思い出とともに記憶に残る1曲となるでしょう。かつて南アフリカで開催されたワールドカップの際、シャキーラの歌った「WAKAWAKA(THIS TIME FOR AFRICA)が話題となり、独特の振り付けとともに思い出に残っていますが、「NIPPON」もそんな曲になりそうです。

 

この曲が良い思い出として記憶に残るように日本代表の活躍に期待しましょう。

「勝敗はそこで待っている そう 生命が裸になる場所で」


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